旅を歩く

街道を歩いた記録です。興味ある方はご参考に。

第12回 法華谷のハスの花を見に行く

 法華谷は外房線茂原駅から約7km、徒歩1時間半のところにあります。蓮根を集団で栽培しています。ハスの花が盛りの季節に見に行ってみました。7月21日の記録です。

 予想通りハスの花がたくさん咲いていました。しかし、ハスは想定していたよりも大きな植物で、ほとんどの花が私の身長よりも高い所に咲いています。写真が撮れるような花を探し回りました。もちろん畑は水田ですので踏み込むことはできません。しかもイノシシ除けの電気柵に囲まれていて危険です。

 花の色は濃いピンクから白、そしてその中間といろいろです。花を咲かせるために栽培しているのではないので、特に花の色で根茎を選抜しているのはではないからでしょう。公園や植物園のハスとは育てる目的が違います。 

 これは濃いピンク色の花。

 これは白。

 蕾もたくさんありました。あと1~2週間は咲き続けると思います。

 法華谷の奥に藻原寺(ソーゲンジ)奥の院があります。写真の奥に誰かいるように見えますが仏像です。心霊写真ではありませんのでご心配なく。

 この奥の院には日蓮上人の直弟子で藻原寺の開祖、日向上人が修行したとされる洞窟がまだ残っています。これが「法華谷」の地名の由来と思われます。

 このピンク色の塊はジャンボタニシスクミリンゴガイ)の卵です。たくさんありました。稲の苗を食べる害虫ですが、ハスにはそれほどのダメージは無さそうです。

 カエルもたくさんいました。稲と違って中干をしないのでオタマジャクシが繁殖しやすい環境と思います。最近カエルが減少してきたとの話題があります。主な理由は農業用水路が整備されていつでも水を入れられるようになったので、農家が安心して中干をしていることだと思います。稲は水草ではなく湿地帯の植物なので水にずっとつかっているよりも、時々水を抜いたほうが生育が良くなります。しかし、水を抜かれるとオタマジャクシは生きて行けません。

 法華谷の周りの水田は稲の花盛りでした。花弁が無いので目立ちませんが、おしべを出して花粉をまき散らしています。

 やはり放棄田が目立ちます。比較的高低差が無く、まとまった水田なので、大規模化しやすいと思いますが、いろいろな理由、多分一番大きな理由はやろうとする人がいないこと、で農業が継続できないのだと思います。

 途中 林の中の道を通ってみました。鳥の声、虫の声がやかましい。ウグイスがたくさんいました。今年初めてツクツクホーシを聞きました。樹木が密集して風が通らないので蒸し焼きにされているような暑さでした。

 途中にある八幡湖。人工の溜池です。水面を覆っているのはヒシです。

 八幡湖の岸で獲物を狙うシラサギ。これは行く途中で撮影しました。驚いたことに帰る時にも同じところに同じ姿勢でいました。

 真夏には歩き旅はやらないことにしています。しかし、天気予報でこの日の天気は曇、気温はそれほど上がらないと言っていたので出てきたのですが、実際は晴れ時々薄曇りで、直火焼きの中をとぼとぼと歩くことになってしまいました。往復14km。歩数は2万歩弱でした。このくらいが限界でした。

 ハードな長距離歩き旅は10月以降にします。